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デジタルドル

デジタルドルとは、米国の中央銀行(FED、米連邦準備制度理事会=FRB)が発行する可能性のある中央銀行デジタル通貨(CBDC)だ。一般的に、CBDCを発行することで、金融政策の有効性の維持、金融包摂、脱税やマネーロンダリングの防止などが見込まれる。 FRBがデジタルドルを発行すれば、デジタルドルを個人の銀行口座へ直接送金できるようになる。経済刺激策の恩恵がより直接的に個人に届けられることによって、実体経済の流動性が上がり、インフレを促進する可能性も指摘されている。米国では約710万世帯が民間の銀行口座を持っていないが、このアンバンク層にFRBの決済口座が提供されれば、彼らも低コストで決済や送金できるようになる。 米CBDCは現在コンセプト段階にあり、導入が決定されたわけではない。しかし、FRBのパウエル議長は20年10月、CBDCを「最先端で研究していく」と表明している。中国が同時期、深圳の市民5万人に1人当たり200元、総額1000万元のデジタル人民元を配布する実証実験を行なったり、シンガポールの中銀である金融管理局(MAS)が、ブロックチェーン決済プロジェクト「プロジェクト・ウビン(Project Ubin)」が完成し、商業用準備が整ったと発表したりするなど、各国がCBDCの研究開発を積極的に進めている。米ドルの優位性を失わないためにも、デジタルドルの発行は不可避だろう。